有機野菜についての素朴な疑問

有機農業ってなんだろう

有機農業ってなんのことだろう?

「有機農業」という言葉を知っていても、きちんと説明できる方は少ないのではないでしょうか?

日本には「有機農業」についての法律が2つあります。

また、そもそも法律ができる何十年も前に有機農業という思想がありました。
これらが、わかりにくさを助長しているのではないかと思います。
「有機」を理解するには、「有機農業」の歴史を理解する必要があります。

このページでは、「有機農業」の法律の歴史についてご案内いたします。

1.有機JAS認証

有機JAS法で定められた有機農業は、有機農産物と表示するために必要な条件を定めたものです。

有機JASマークを貼って販売するためには、植え付けの2年以上前から指定された農薬及び資材のみを使用した圃場で、作物を栽培しなければならないという法律があります。

この有機JAS法は、過去曖昧な定義で有機栽培と表示し、優良誤認を起こす販売が横行した経験から生まれたものです。

有機JAS法の「有機」は「有機農産物と呼べるもののルール」を提示したもので、わかりやすく言うと「有機」と表示する際の規制です。

有機JAS法では、生物農薬や石灰ボルドーなど、使用してもいい農薬が定められています。これを、「有機許容農薬」と呼びます。

有機許容農薬は、使用しても表示義務はないため、有機栽培と表示してあったとしても農薬が使用されている場合があります。

有機って無農薬じゃないの? と思っている方は多いかと思います。
有機許容農薬は、有機農産物の優位性をわかりにくくさせている原因のひとつとも言えます。

現在の日本で有機JAS認証についてきちんと理解している人はわずか5%です。
2012年の有機農産物の割合は、全体の農産物のわずか0.12%となっており、現時点ではまだまだ発展途上中と言えます。

2.有機農業推進法

2001年、前述の有機JAS法の施行にあたり、農民や有機農産物の流通団体などから「単なる規制では有機農業の推進にはならない」と反対の声が多くあげられました。

こういった有機農業の推進を考えていくべきだという思いが法律になったのが「有機農業推進法」です。

2006年に施行された有機農業推進法では、有機農業の持つ役割、技術の継承、消費者への販売方法や、推進方法などが法律としてきちんと定められました。

また、この法律により、国が有機農業を推進するという方向性が明確になりました。

有機農業には、取り組む農家の数だけ栽培方法・技術があるといっても過言ではありません。

技術の確立をはじめ、栽培された有機農産物の販売や消費者の啓蒙などの問題が山積しています。
それらを「法律」という名のもとにきちんと整理した有機農業推進法は、民間で有機農業に取り組み、また流通を行ってきたさまざまな人の意見を聞きながら作成されました。

現在では有機農業の定義や考え方を知るための、もっともわかりやすい法律ですが、有機JAS法との整合性は取られなかったため「有機農業」に2種類あるような印象を与えてしまっています。

3.有機農業運動

有機農業運動とは、1970年代に始まり、有機JAS法、有機農業推進法が施行される理由になった市民運動です。

化学肥料を多投し農薬を使用することが前提の近代農業に対し、各地の農民や市民団体は、有機農業を提唱してきました。
これは有機農業運動とも呼ばれ、作物の栽培方法の一種という捉え方では足りません。

単に安全な作物を求めるだけではなく、環境保全や循環型社会を目指し、大量生産・消費からの脱却、消費者と生産者の産直や顔の見える関係などの多岐にわたる様々な思想を含め、「有機農業」という言葉が使われています。
「自然農法」や「自然栽培」などの思想も、この中に含まれると言ってもいいでしょう。

生産の現場では人によって捉え方が違い、さらには栽培方法も、農薬の使用・不使用まで含め、さまざまな有機農業が存在します。知識も技術も、取り組む人の数だけあると言ってもいいでしょう。

 

【新鮮野菜.net】にとっての「有機農業」は、有機農業推進法で定められたものが基本です。

 

慣行栽培から有機に転換しつつある農家や、農薬を出来るだけ減らし、安心して食べられる果樹類を栽培している農家など、有機農業を目指している人たちであれば「有機農業実践中」とご紹介しています。
  もちろん有機農産物については、その旨を明記します。

 
 

有機質肥料を使用し、可能な限り無農薬で、さらに天敵や環境に配慮した農業を営んでいる農家の野菜を積極的に取り扱っています。

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