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【新鮮野菜.net】代表者からのメッセージ

【新鮮野菜.net】代表者の「土」に対する思い

はじめまして! わたくし【新鮮野菜.net】の運営会社となる「株式会社オータムテクノロジー」(東京・台東区・御徒町)の代表:岡本 洋と申します。

実はわたくし自身、約8年前から週末は70坪ほどの家庭菜園で野菜作りを楽しんでおりますが、東京生まれの東京育ちのわたくしには、ただの一度も経験のない未知の領域でありました。

20年ほど前ごろから、巷間でいうところの「有機栽培」「無農薬野菜」「低農薬野菜」のような言葉を耳にし、また洒落たお店に陳列され、高価なそれら特別栽培野菜を見たことがありましたが、興味を抱くことなく以後20年近くが経過していました。

そして、実は今でも特別に「何よりも好き」という野菜の種類はありません。(しかし今では、自分の育てた野菜だけは「何でも特別に」おいしいです。※先に言っておきます)

そんな自分が、なぜ「農業」(野菜作り)に興味を持つようになったのか、今でも「よくわからない」その発露について、自分自身の心の動きを紐解くつもりで追いかけてみたいと思います。

「土」への憧れ

前述したとおり、東京生まれ(浅草)のわたくしは、50数年前にすでにコンクリートジャングルと化していた狭小な家に生まれ、当然に「土」を見るのは学校の校庭の一部か、もしくは近隣の公園(これも狭小)でしかありませんでした。

きっと、自然豊かな環境で育った方とは相反する記憶だと思いますが、以下なるべく当時の記憶を忠実に再現してみようと思います。

子供のころ(昭和30年代〜40年代)のわたくしにとって「土」とは、
  • 洋服をよごす汚いもの
  • すり傷に付着するとバイキンが入り化膿する怖いもの
  • 直接座ってはいけないエリア
  • 糞尿を肥料としてばらまく場所
  • 雑草、草木の育つ場所

であり、子供ながらにけがらわしい禁忌な場所、不潔な印象が強く残っています。

中学生のころ(昭和40年代)には、若干の土壌化学を学んだものの、それでも「土」は、公害が叫ばれる真っ只中の時代の、
  • くさい臭いを放つもの
  • ゴミ処理場、ゴミ置き場にたくさんあるもの
  • ピカピカに磨いた学生靴をすぐに汚してしまうエリア
  • 水たまりが嫌で、早くアスファルトを敷いて欲しい場所

と感じる反面、

  • 郊外の山(高尾山など)には、いい匂いを放つ「土」がある
  • くさい臭いのする「土」「川」は、人間が作り出したもの
  • さまざまな環境保全法令の整備により、「土」を昔の状態に戻そうという動きがある
  • 野菜や米は、化学肥料の使用により安定的な食料需要を計画的に満たすことができる

というちょっと高度なこの世の経済も学び、ちょっと大人の知識を持つようにもなりました。

高校生以降(昭和50年代前半)になると、以下のような感慨を持つようになったことを思い出します。
  • 不動産価値としての田畑(土)の価格は、宅地に比較して極端に安価である
  • 田畑(土)は、人間が手入れをしないとあっという間に荒廃してしまう
  • 田畑(土)には、先祖代々の思い入れがあり、簡単に手放すことはしない
  • 農家にとって田畑(土)とは、命より大切なものであると考えている人がいる
そして、そんな「土」から収穫される野菜を、
  • 野菜は、基本的に自分の嫌いな食べものである
  • 野菜は、食べ物の種類の中で最も安価な食材である
  • 米は、日本人の主食と言われながら生産調整をしなくてはならないほど余っている
  • 農家は、意外とビックリするくらいの補助金をもらっている
  • 化学肥料を使うと簡単に農業を営むことができる
  • 公害問題は、企業の私利私欲のために自然破壊した末路であり、このままでは、いずれ人類にも大きな影響を及ぼす
そして現在は、
  • 「土」(田畑)は、生き物の命をつなぐ根源であり、周囲の自然環境とともに絶対に守るべき人類の財産である
  • 「土」とは、この地球上のすべての集積であり、もし神様がいるとしたら間違いなくこの中にいると考えている
  • 「土」を理解することが、自身の正しい心を涵養するためには必須である
  • 「土」「太陽」「空気」、いずれが欠けても生き物、植物はこの地球上に存在できず、人類は太古に遡ってもっと崇敬すべきである
  • 「土」いじりをしていると無心となれる時間を簡単に作れる
  • 自分で耕し育てた「土」は、自分自身のにおいを持つような気がする
  • 野菜たちが好む「土」のにおいを判別できるようになった

です。

こうして自分自身の古い記憶をたどり、そして約50年を翻って「土」「農業」とのかかわり方を客観視すると、「人間は、やはり土から生まれ土に還るものある」と言うことが明確にわかってきます。

年齢を重ねるごとに、少しずつ「土」と仲良しになり、いつかは自分も「土」として還り、同化することへの覚悟を決めていくのだろうと最近理解できるようになりました。

そう、「土」とは自分自身の過去であり未来だったのです。

「土」を忌み嫌った子供のころ、今でもわからないことだらけではあるものの、自分の還る場所であることがわかった今、そんな輪廻の始まりとも言える「土」を清浄な心で耕し続けたいと思うきょうこの頃です。

平成27年2月吉日
株式会社オータムテクノロジー 代表取締役 岡本 洋

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