有機栽培のメリットとは?

有機栽培の歴史

「有機栽培」のメリットとはなんでしょうか?

「有機栽培」とは、化学肥料や農薬を控え、有機物や有機質肥料を使用し、土中の微生物など土壌の能力に重きを置いた農法です。
「オーガニック農法」、「有機農法」とも呼ばれています。

このページでは、まずは有機栽培の歴史をご説明したいと思います。

有機質肥料と化学肥料の歴史

そもそも、「農業」とは、有機物を土中に還元することで作物を生産する循環型の産業でした。
今ではあたりまえに使われている「有機」という言葉ですが、
1970年代まではほとんど使われていなかった言葉だったのではないでしょうか。

「有機農業」は「化学肥料等の化学物質を多用する近代農業と相反するものとして生まれた言葉と言ってもいいかもしれません。

戦前の日本では、肥料分は人糞や家畜糞、植物残さや落ち葉などの粗大有機物が、肥料としてあたりまえに使用されていました。

さまざまな動物や植物に由来するこうした肥料は、化学肥料に対して、有機質肥料と呼ばれています。といっても、当時は肥料といえば、こうした有機質肥料しかありませんでした。

化学肥料はほとんど使われることなく、農家は地域の資源で農業を行っていました。

化学肥料の歴史は、イギリスで最初に過リン酸石灰が作られ、次に空気中のチッソを固定しアンモニアを生成し肥料として使えるようになったことからスタートしました。いずれも日本で使われ始めたのは戦後からです。化学肥料の歴史は意外と短く、それは近代農業の歴史でもあります。

化学肥料が登場以降、有機物を使わなくても作物ができるようになり、農薬と化学肥料の多用が農業の基本となりました。当時は肥効の少ない有機質肥料で栽培するのがあたりまえだったため、即効性のある化学肥料を使用すると収量が急激に伸びました。

化学肥料さえ与えていれば作物ができるため、有機物を土に戻す必要もなくなり暫くの間は化学肥料中心で作物は栽培されていました。その結果、土中の有機物、腐植分が減り、微生物もいなくなり、土がどんどん痩せることになったのです。そして土壌病害や害虫が発生するようになり、農薬が使われるようになったのでした。

有機農業の幕開け

この化学物質を使った農業に疑問を持った人たちが、有機物を再び使用し、輪作や適地適作などで、できるだけ農薬や化学肥料を多用しない農業に取り組むようになりました。

「有機農業」への回帰です。

1970年代後半から1980年代にかけて、有機農業は「循環型農業」として、農薬を多用する農業に疑問を持った生産者と、一部の消費者の間で広がっていきました。大地を守る会などの有機農産物を流通する会社ができたのもこの頃です。

ただ買うだけ、作るだけではなく、食べものの有り様を考え、安心して食べられるものを作り、運び、食べることで、そういった畑を増やしていこうとする運動、それを「有機農業運動」と言います。

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